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執筆者の写真早大劇研20新歓

第2回「演劇という選択肢」|新歓インタビュー企画『劇研の声』

更新日:2020年9月29日




2020年度早大劇研新歓インタビュー企画『劇研の声』、第2回のテーマは「演劇という選択肢」。もともと演劇をやっていなかった人は、なぜ演劇を選んだのか。


演劇をはじめてみる


ほうぼうから人が集まっている劇研ですが、実のところ会員は演劇経験者ばかりではありません。

元は軽音楽部だったり、ダンス部だったり…演劇とは縁もゆかりもない生活を送ってきたような人でもふとしたきっかけで劇研の門を叩き、そのまま演劇の道に進むこともあります。


新人訓練では基礎をイチからしっかり学ぶため、初心者にももってこいの場所です。真剣にやるならはじめる理由はなんだって構いません。

大隈講堂裏劇研アトリエ入り口



劇研員インタビュー


本日は、劇研に入会するまで全く演技経験がなかったという佐藤沙千帆さん、奥泉さんにお越しいただきました。



佐藤沙千帆(さとうさちほ)


主な出演作に、ピヨピヨレボリューションvol.6『疫病神』、ゲキバカ『ごんべい』、セカンドライフ企画公演『シェアする女たち』など。アンサンブルボクナリでも旗揚げ後全ての作品に出演している。


奥泉(おくいずみ)


自身が所属するアンサンブル露と枕の全作品に参加。主な出演作に早稲田祭2018どらま館企画『頼むから黙ってて』、モミジノハナ旗揚げ公演『粗末な人たち』、たまの民プロデュース公演『半神』など。


あなたはどんな人ですか?

―軽く自己紹介をお願いします。


佐藤 佐藤沙千帆22歳5年代、16(2016年入会)の人間です。踊り狂うことが趣味であり、特技でもあり、高校のダンス部でLAに行ってます。世界に羽ばたいてます。

奥泉 奥泉23歳4年代。特技は逆立ちが20秒くらいできること。趣味はビールと漫画とお笑い。最近は麻雀ばっかりやってます。好きな漫画家は花澤健吾。最近オススメなのは…(漫画の話つらつら)これ自己紹介じゃなくて漫画の紹介になっちゃったけど大丈夫ですか?笑


―次に行きます!ここからはお二人の過去と現在にせまっていきます。


なぜ演劇?なぜ劇研?

―演劇に興味を持ったのはいつ頃でしたか?興味を持ったきっかけは?


佐藤 小さい頃から親の影響で観てたので、気づいたら興味がありました。劇団四季も観に行ったし、一番行ってたのが、ミュージカルセーラームーンです。セーラームーンを小さい頃に池袋のサンシャイン劇場に観に行きまくってて、家で歌ったり踊ったりしてたので、それでダンスを始めたんだと思います。

高3になる直前にハマった舞台が、劇研の先輩が関わってる舞台で、劇研の存在を知りました。その時はまだ、サークルなんて入るまいって思ってたんですよ。事務所に入るつもりだったので。新歓のご飯も行くまいって思ったのに、知らない人に一緒に行かない?って誘われて、行ったら、おもろい先輩と一緒の席になってしまって、帰り道に違う子とも仲良くなってしまいまして。ノリで入会してます!何事にも拒まずに進んだ結果だと思います!


また、劇研の先輩が関わってる舞台を観たときに、この人たちキラキラしてる!私ももう一回ミュージカルセーラームーンを目指したいなと思いました。それから、大学入ってから劇研の舞台を観に行って、三つ巴企画がすごくて、ここの舞台に立てるなら入りたいと思ったのも理由の1つです。演劇って真面目なイメージだったんですけど、全然そんなことなかったです。


ボクナリ『目醒め』撮影:月館森


奥泉 高校では軽音楽部に入りました。中3のとき、高校の文化祭に行ったのがきっかけ。うちの高校は文化祭がすごいんです。毎年1万人超えの集客を誇っていて、何が目玉かってウォーターボーイズのモデルなんですよ。文化祭のスタッフのホスピタリティもほんとにすごくて、とにかく盛り上がる。そこで観た軽音楽部のかっこよさに憧れて、軽音楽部に入りました。表舞台のかっこよさに憧れていたんです。


大学でも軽音のサークルに入ったけど、音楽にガチすぎて回りの好きさに比べたら自分はそうでもないと劣等感を覚えました。それでも人前に立ちたいと思って、法律サークルの後輩だった桃香さんがきっかけで劇研に行ってみました。そのころちょうど身の回りに舞台関係者が増えていて演劇に興味を持っていたんです。初めは感じていた演劇に対するハードルも、劇研のおためし稽古に一回行ってからはなくなりました。演劇をやってみるという選択肢を取ること自体がハードルでしたが、初心者でも受け入れる態勢があって、団体からの働きかけ、導きがあったので一歩踏み出しやすかったです。


―お二方は演劇をするにあたって、なぜ劇研を選んだんですか?


奥泉 桃香さんには不思議な魅力を感じてて、ただそこにいるだけで存在感があって、なぜこいつが惹かれる団体なのかってところが劇研への興味につながりました。実際、劇研のことは調べずに入会を決めたので、アンサンブルのことを知ったのも公演に関わってからです。


佐藤 箱(劇場)のでかさですかね。いままで商業演劇ばっかり見てて、小劇場自体が衝撃で、すげーってなりました。2.5観るくらいの衝撃で。それと、三つ巴企画の真人間のオープニングに感動したから。年が変わらない人たちがこんなにすごいことできるんだって感動しました。純粋にレベルが高いなと。劇研はお金がかからないから、習い事っぽくないし、サークルっぽくもないところもいい。

活動拠点である劇場、大隈講堂裏劇研アトリエ


―劇研に入る際、就職は視野に入れてましたか?


奥泉 将来のことは考えてませんでした。就職や安定には興味がなく、力を見せつけることをしたかった。受験勉強も、「早稲田にいる俺かっこいい」、「勉強できる俺かっこいい」って気でしてました。結局、能力高い奴が勝ち残ると思います。

佐藤 就職はいつでもできるかなと。事務所に入るつもりだったので、当時はなんで受験勉強してるんだろうって思ってました。真面目な仕事には就く気はなくて、それでも受験したのは大学でいろんな世界を見たかったからです。


これからのこと

―現在目指している道はありますか?


奥泉 将来のビジョンは決めてませんが、唯一決めてるのは続けていくこと、芝居を続けること。売れたいじゃなくて、売れるのは手段だと思っています。売れないのに続けるのは大変だから、売れるための努力は惜しみません。


佐藤 これからも色んな新しい挑戦をし続けて、いつまでもステージで踊り狂ってるようなおばあちゃんになるのが目標です!

奥泉 劇研に入ったことによって視野が広がったというのもありそうですよね。劇研は、ある意味、演劇ってなんでもありだよという気質が強くて、面白いならいいっていうのを大切にしてるから、「どんなことでも人を楽しませたい」、につながってそう。

―演劇を始めるにあたって、劇研を選んでよかったと思うことはありますか?


佐藤 よかったと思う瞬間しかないです。全部がはじめてだったから、自分ができることがいっぱい見つかった。舞台上で踊ったことしかなかったけど、自分ってこんなこともできるんだという、自分の可能性を知ることができました。


奥泉 知らずに入ったサークルの割にはうま味を感じています。でかいところに入っていれば間違いないし、今の劇研が昔ほどは栄えていなかったとしても、箱がでかく、歴史の深いところであることに変わりないので。あとは、人脈も広がりました。客演(外部出演)先も早稲田での繋がりですし、早稲田演劇界隈は同年代で繋がりがあるので、学生で始めるならホットなスポットだと思います。事務所は後でも入れるし。

たまの民プロデュース公演『半神』撮影:竹内誠

―最後にひとことお願いします。

佐藤 やっぱ、何事も一歩踏み出すこと。そう言うと重いですが、ノリで生きてればいいと思います。だから、なんとなくこの記事が気になったら、ぜひ!

奥泉 かっこよく言うなら、感性・直感を信じろってことですかね。

佐藤 入ろうと思って来なくてもいいので!

奥泉 自分がダサいと思っていたことが面白いと思う瞬間が、生活が楽しくなる瞬間だと思うので、劇研に入る入らない関係なく、自分がダサいと思うことに興味を持てたらいいんじゃないかな。



佐藤沙千帆さん、奥泉さん、ありがとうございました!



次回のテーマは「今年の新訓どうなるの?」です。今年度新人訓練について今回インタビューをしたエチューダー(新人担当)の奥泉さんに引き続き話を伺います。

8月1日更新予定です。お楽しみに!


 

【早大劇研2020年度新人募集】


18歳以上。

大学、所属、経歴、一切不問。

例年の入会までの流れ、新人訓練などについてはこちら

今年度新人訓練は10月25日スタート。新人試演会は2月21日。(変更しました。)


最新情報は公式Twitterで公開。

新歓イベントや新人訓練等の詳細は今後の新歓スケジュールページにて。


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